暑い日が続いています。熱中症の危険性が高い時期です。当院でも先週は数人の熱中症の患者さんが来院され、治療を行いました。

今回は熱中症について少し述べます。

熱中症になると、めまい、気分不良、食欲低下、こむら返りなどの症状が出てきます。このような軽症の場合は涼しいところに移動し、水分をしっかりとることで回復が見込めます。

吐き気、頭痛、脱力感や倦怠感が出てくると中等症の可能性があります。このような場合は医療機関を受診しましょう。点滴などの治療が必要になることがあります。

さらに進むと意識障害や多臓器不全（脳、肝臓、腎臓などの機能障害）を起こし、重症となります。場合によっては亡くなる方もいらっしゃいます。また、熱中症から回復しても後遺症が残ることもあります。早い段階で熱中症に気づき、適切な対応や治療ができるかということが大事です。

熱中症の予防のためには水分をしっかりとることです。喉が渇いたと感じていなくても、意識的に水分をとるようにしましょう。また、特に暑い時は外出を控えたり外出時間をずらしたりということも考慮してください。

65歳以上の方、小児、睡眠不足、風邪などで熱のある方などは危険性が高いです。周りの方も注意してあげてください。